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2014. 01. 17  
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 「レインボー!」 リペルの叫び声に、もう条件反射のように駆け出していた。太陽の反対側だ。「・・・」 一瞬目を疑うような巨大な虹が、天にそびえるかのように架かっていた。時は夕暮れ。西の水平線に今まさに沈もうとしている夕陽を堪能している時だった。360度の全天が茜色に染まる、この日の見事なサンセットタイム。

 でもそんなまったりとした気分を、興奮のルツボに変えるぐらいの凄まじいまでに幻想的な虹だった。太陽が沈む間際だから、その大きさはMAX。しかもくっきりと副虹を伴うダブルレインボーだ。それは今までに見たことがない、夕焼けの朱と虹の七色が合体したかのようなシュールな色彩の光景だった。
 何か神々しいまでの臨場感で、天が地上の全てを祝福してくれているかのように感じられる・・・。

 この島は「虹の島」でもある。次から次へとやってくる雲。その中の一つでも近くにスコールを降らせば、太陽とのコラボレーションで、かなりの確立で七色の橋が架かる。しかも360度、周りを全て見渡せるこの環境だ。
 海に見事に180度の半円を描く虹。株虹といってアーチの根元だけ現れる虹。その逆の上の部分だけ現れる虹。そして、フジTV:「世界の絶景100選」でも第1位になるほど人々を魅了するシーン、島をすっぽりと包む「島に架かる虹」。ものすごく小さい島だからゆえ、こんなシーンだって見ることができる。
 言ってみれば、「虹の品評会」のように、ここでは様々な虹が現れるのだ。

 しかも出る時は大気が澄んでるが故、ほとんど副虹を伴うダブルレインボーで見ることができる。その時々の空の水蒸気の状態と太陽の位置で、まるで「天空の絵画」のように、自然の光が自由に七色のアーチを空に描くのだ。
 とにかく出ると、何とも言えない幸福感に包まれる。
現にハワイでは古来から虹は、「幸せを運んでくるもの」と信じられてきたのだから。

 そしてめったに見られない特殊な現象も見られる。それが、三重・四重の虹だ。満月の光だけで出るナイトレインボーもその一つだが、それは次編にゆだねるとして。この三重・四重の虹に関しては、僕はまだ肉眼では見ていない。でも何人かのゲストがそれを目撃したり写真に収めたりしている。

 ただ副虹のさらに外側にできる三重の虹は、まだ目撃されていない。これまでのモノは、過剰虹や水面に反射する虹で、三重・四重に見えたりするケースだ。でもそれだって、もの凄く珍しい現象。
 もしジープ島に行く機会があって虹が出たら、是非目を凝らしてダブルレインボーの更に外側を注意して見てほしい。かなり薄っすらだろうけど、もし見れたらそれはトリプルレインボー。ギネス級に凄いことなのだ! 更に写真に収めたら、TVのニュースになる(ハズ)!!

 ここで、一つとても貴重な話をしよう。かなり前のことだが、現地の吉田氏とボートに乗っている時。たまたま出た虹を見ながら彼はこんなことを言ったのだ。
 「前にさ、妙な虹を見たよ。普通、太陽の反対側に虹って出るじゃない。その時、あっ虹だと思って見てて、ふっと振り向いたら、反対側にも出てたんだよ。しかも両方ともダブルレインボーでさぁ」
 
 「え~、ほんとにぃ?」 この時の僕は、それは何か目の錯覚か、ハロ(太陽の周りにできる輪のような光で普通に見られる)を見間違えたんじゃないかなと思って聞いていた。だって、太陽の近くに虹が出るなんて、どう考えてもありないしね。
 その後日本に戻り、とても虹に興味が沸いてきたので、様々な文献を読みあさることになる。するとこんな記述に出会ったのだ。

 『グリーンラーによれば、反射回数3回の副虹の現れる方向は、太陽を取り巻くように角度40度(太陽の反対側ではない事に注意。これを初めて計算したのは彗星の発見者で有名なE.ハレー)であり、同じく4回の副虹は46度の角度で取り巻くというもの。そもそも虹は太陽を背に見えるものと思い込んでいる我々には全く意外なことだ。ただこれがなかなか見れないのは、反射回数3回・4回の副虹そのものがメチャクチャ暗いこと。更には太陽の近くでは空そのものが虹よりもはるかに明るいからである』

 もしかしたら吉田氏は、この学者が計算上ではありうるとしているものの、誰も見たことがない奇跡のような現象を目撃したのかも知れない・・・。いずれにせよ、まだまだ謎多き虹。この虹の島:ジープ島で、学者も知らない、更に不思議な虹が見られるかもしれない。
 まさに、ミラクル・アイランド!

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プロフィール

三輪アキラ

Author:三輪アキラ
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 JEEP島プロデューサーとして、この「究極の癒しの島」を、スタート時から17年の長きに渡ってプロモートし、日本中の人達に紹介している。
 専門は「旅」に関する広告関係を専門に扱うアートディレクター&アドバイザー。企画プランニング、写真撮影、文章、デザインから、印刷&web制作まで、幅広くトータルにクリエイティブのサポートをしている。

 元々、JTB&JRの宣伝を扱う広告代理店に所属していたのだが、独立して(有)ギルマンという広告プロダクションを設立し現在に至る。とにかく旅が好きで、海外旅は120回以上に及ぶ。
 特にダイビングはプロ級。27年以上のキャリアで2000本以上潜り、「海」を特に得意分野としている。

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