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2014. 11. 29  
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 島には開島時から、シノとリペルという現地人夫婦がメインで常駐している。ただ時々実家に帰ったり、人手が必要になったりするので、不定期に手伝いに来る現地人スタッフが居る事がある。
 当時はまだ現在の芝崎さんのような日本人常駐スタッフはおらず、ハナエやエリック等も、もちろんだ。そして常時、ダイビングガイドとボートオペレーターが、ボートに乗っている時以外は、昼間、島で暇そうにブラブラしている。まあ、皆、のんびりと気さくで、気のいい連中達だ。

 ある日の事だ。『ん?このサンゴ文字のオブジェは?』 砂浜にサンゴのカケラや貝殻を組み合わせて、「WELCOM TO JEEP ISLAND」と可愛らしく並べてあったのだ。最初はゲストの誰かが創ったんだろうと思ったのだけど、聞いてみると、意外にも手伝いに来ているトラック人の少年が創ったのだという。。

 それが彼の存在を始めて知った時だった。 『へ~・・・』 僕も長い間この島に通っているけど、こんな「夢のある事」をするスタッフは初めてだった。何か心地いい風が、す~っと吹いたような気がした♪

 少年の名は、「イテヨシ」。おそらく親は「ヒデヨシ」と付けたのだろうが、だんだんなまってきたのだと思う(笑)
 島の仕事は、なかなかの肉体労働だ。その後、テキパキと嬉しそうに島の仕事を手伝っている彼を見るのが、滞在中のささやかな楽しみの一つとなった。

 変にしゃしゃり出る事もなく、最初は様子を伺いながら、自分ができる事を色々試しているようだった。ある夜、僕らがBAR JEEPで心地良く飲んでいる時、どこからともなくウクレレの音色が聞こえてきた。イテヨシが場をしっとりと盛り上げてくれていたのだ。
 少しずつ少しずつ、この異国のゲスト達に溶け込むように・・・。

 そしてある朝、彼がマスクとシュノーケルをぶら下げて海から上がってきた。僕と目が合うなり、満面に笑みを浮かべながら、『GOOD!』と。あ~、この少年はホントにこの島と海が好きなんだなぁ、そしてここで働ける事を心から喜んでいるんだなぁと、その時しみじみ思ったのだった。。

 こういう「気持ち」があるスタッフは、傍にいるだけで心がとても温まる♪ その後、彼の「純粋なサービス精神」に、色々と触れる事になる。

 さっそく今まで見た事のないカニを捕まえてきて、『これは他のカニと違って、食べられるカニです』と、僕に見せてくれた。沢山棲息している緑色のと違って、これは初めて見た。
 もちろんその日茹でてもらって食べたのだけど、実は極端に少ないのだけど、しっかりとカニの味がした(笑)

 そして、『大きいヤドカリを捕まえてある、来い来い!』と。大事そうに小屋の隅に置いてある箱の中から現れたのは、な、なんと、「ヤシガニ」だった! 日本でもそうだけど、とても数が少なく貴重な種だ。このエリアに棲息しているのは知っていたけど、まさかこんな小さな島で見れるとは! 流石だね、現地の少年は♪

 その後も、島に生息するキリギリスや綺麗な貝を見つけては、ゲスト達に見せていた。
 ん~、この少年的 、「周りにいる生物全てが友達で、驚きと不思議さと美しさに満ち溢れている!」といった感覚、いいねぇ。これだよ!これ!! 商業的に造られたバーチャルなものでない「本物」に触れる事の、いかに大事なことか。

 更に、ゲストに椰子の実ジュースを飲んでもらおうと、高い椰子の木にスルスルと登っていった。何という軽い身のこなし! そして人数分の椰子の実を確保。器用に割り、ジュースの回りの身を食べろ食べろと。
 まだ若い椰子の果肉は、トロリとした食感で、おやつにはうってつけだ! そして茶色く時間の経った椰子の果肉は、乾燥しシャキシャキしていて、独特の食感。これも旨い! ん~、奥が深いなぁ、椰子の実一つでも。。

 しばらくすると、いきなり犬達が海に飛び込んで走っていった。イテヨシが犬達と遊んでいるのだ。
 疾走する風。 水しぶき。 躍動感。 無邪気さ。 触れ合い。 遊び心。 それらが全てキラキラと光り輝いていた。爽やかな風が、ス~っと吹き抜けるかのように・・・。

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↑拡大してご覧になれます。

 その後、何の前触れもなくガイドのジョンがやってきた。日本の田舎の漁師のような風貌の、ジョン。のんびり屋の彼は、だいたい昼寝をしている事が多い(笑)
 島には、入れ替わり立ち代り、様々な人が訪れる。 行く人、来る人。。不思議にこの島だと、それだけでもちょっとしたドラマになる。小さな島で、ひたすらシンプルだから故の、ホノボノとした情感・・・。

 こんな日はビールだ! グラスに注ぎ太陽にかざして、その琥珀色を楽しまなければ、ビールじゃない!
 爽やかな一日に、乾杯だ!!♪

 そして帰る日、何をしているのだろうと。。イテヨシが打ち上げられた立派なシャコ貝を手元に置き、真剣なまなざしで金属のヘラを使って付着物をコツコツと削り取っているのだ。やがて、磨きこまれた見事なシャコ貝の置物に変身した。
 彼からのプレゼントだった。ありがとう、イテヨシ。

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プロフィール

三輪アキラ

Author:三輪アキラ
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 JEEP島プロデューサーとして、この「究極の癒しの島」を、スタート時から17年の長きに渡ってプロモートし、日本中の人達に紹介している。
 専門は「旅」に関する広告関係を専門に扱うアートディレクター&アドバイザー。企画プランニング、写真撮影、文章、デザインから、印刷&web制作まで、幅広くトータルにクリエイティブのサポートをしている。

 元々、JTB&JRの宣伝を扱う広告代理店に所属していたのだが、独立して(有)ギルマンという広告プロダクションを設立し現在に至る。とにかく旅が好きで、海外旅は120回以上に及ぶ。
 特にダイビングはプロ級。27年以上のキャリアで2000本以上潜り、「海」を特に得意分野としている。

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