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2014. 01. 13  
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 実は僕とジープ島とのかかわりは、滑らかな「線」で結ばれていたのだった。
 話は30年以上前にさかのぼる。当時最も愛読していた本が、田中光二氏の冒険小説だった。今はもう戦記物ぐらいしか書いていないので、ほとんど馴染みがないかもしれない。でも当時の冒険小説作家としては、だんとつの人気だった。かれこれ40冊ぐらいは読んだかなぁ。 その中の一冊が、南の島でダイビングガイドを務める若い男の話だった。(この作家こそ、ダイバーのハシリ)
 文体はきりりと引き締まり、硬派な内容に海洋大自然のロマンがみっちりと詰まっていた。その舞台がトラック(チュ-ク)とパラオだったのだ。

 そう、この2つのエリアこそがダイビングの発祥の地。
 まだダイビングなど夢のような、かけ出しのデザイナーに過ぎなかった僕にとって、この2つはまだ見ぬ憧れの地だった。
 トラックは荒々しくも幻想的な沈船と、たおやかで美しい珊瑚の楽園。パラオはダイナミックな大物渦巻く、魚達の巣窟。

 それから5年後、独立してようやく仕事も軌道に乗って来たという事で、さっそく近場のサイパンに行ってライセンスを取得した。ファンダイブの一本目はグロット。それからはもうダッシュするかのごとく、長年の憧れだったパラオとトラックに赴いた。パラオはその後毎年通い、すでに10回。トラックは25回以上になる。 ここでは当然、ジープ島のあるトラック環礁に触れてみよう。
 周囲200kmの、丸い環礁では世界一大きいと言われるこの環礁。周りを防波堤のような珊瑚によって高波から守られ、その内海は広大な天然のプールのように穏やかだ。そして南国らしいゆったりとしたムードに彩られている。

 最初に行った時の印象も、小説の中の世界と同じように冒険心あふれる地だった。僕はずっぽりとこの地(海)にはまってしまった。更にダイビングそのものにも熱中し、世界中を潜り倒そうということで、海外を専門に潜るダイビングクラブをつくった。そしてその記念すべき第1回目のツアーと、その後何回か仲間達と行き、4年間続いたこのクラブのラストも、「初心に戻って」のごとくこのトラックの地で締めくくった。 当然その当時はジープ島はまだ誕生してなかったので、BLR(ブルー・ラグーン・リゾート)が僕らの愛すべきベースキャンプだったのだ。

 なぜそれほどまでに、この地にこだわり続けたのか? めまぐるしく移り変わる現代社会の中で、ダイブスポットも日々どんどん開発されている。ただ残念なぐらいに俗化したり、人が行き過ぎて壊滅状態にはまっているスポットも少なくない。 その逆もしかりで、人が行かなくなり潰れていく所も多い。結局一番大事なのは、程良い「開発のバランス感覚」なのだと思う。

 そんな中でこのトラックだけは、「時に忘れられた」かのように、いつ行っても昔と何も変わららずにいるのだ。そして老舗として、変にチャラチャラと人をあえて呼ばない確固とした落ち着きと風格がある。 当時はかなり武骨でハードなダイバーであった僕に、何か常にその「ダイビングの発祥の地でもあり原点」という部分で、囁きかけてくれていたような気がする。

 そして17年前、元々仕事で連がりがあり、ダイビングクラブも共にやっていた友人の一人であった吉田氏から、「島の計画」の話を聞くことになる。いよいよ彼が島の持ち主の協力を得て、トラックの一番いい無人島(今のジープ島)にコテージを建ててゲストを招き入れようという、前人未到の夢のような計画のスタートだ。それは素晴らしいこと! 何とか「形」にできたらと思った。

 それからずっとこの「ジープ島計画」を、僕なりに協力しバックアップし、プロデュースを通じて全国の人に紹介してきた。その後、キミシマやドルフィンもいい形で開発され、外洋のドロップオフで大物にも巻かれ、イルカとも遊べる環境も整ってきた。いよいよ全ての海を愛する人にとって、総合力もあってバランスのとれた世界的規模のスポット(楽園)になったかと思う。
 でも僕にとって、「沈船と美しい白砂の珊瑚の楽園」は、最初からもうすでにある「トラックの原点」でもあったのだ。 そしてジープ島がまさにいい形で、「この地のシンボル」として腰を据えることができたのだと思う。

 「水の惑星」。ここを表現するのに、たった一言で言い表せるフレーズとして、これ以上の言葉はないだろう。地球の3分の2は海。そしてその海を360度見渡せて、胸いっぱい享受できるこの島。ここに居ると、体全体で、そして全ての時間を通して海を感じることができる。それは何よりも心の底から満たされる瞬間だ。なぜなら、「海」を知るということは、「地球そのもの」を知るということでもあるのだから…。

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プロフィール

三輪アキラ

Author:三輪アキラ
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 JEEP島プロデューサーとして、この「究極の癒しの島」を、スタート時から17年の長きに渡ってプロモートし、日本中の人達に紹介している。
 専門は「旅」に関する広告関係を専門に扱うアートディレクター&アドバイザー。企画プランニング、写真撮影、文章、デザインから、印刷&web制作まで、幅広くトータルにクリエイティブのサポートをしている。

 元々、JTB&JRの宣伝を扱う広告代理店に所属していたのだが、独立して(有)ギルマンという広告プロダクションを設立し現在に至る。とにかく旅が好きで、海外旅は120回以上に及ぶ。
 特にダイビングはプロ級。27年以上のキャリアで2000本以上潜り、「海」を特に得意分野としている。

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