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2014. 09. 05  
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 「ウォーターワールド」(ケビン・コスナー主演)という映画があった。大阪のユニバーサルスタジオでも人気のアトラクションだから、知っている人も多いはず。僕はこの地に来ると、時折りあのSF映画を思い出す。地球上の陸地が全て海の中に沈み、残された人類は船の上で暮らす。そして幻の「ドライアイランド」を目指すという。
 これがこのトラック環礁のイメージや生い立ちと、とても似ているのだ。もしかしたら、この地が構想のヒントになったのかもしれないと思うほどに・・・。

 元々ここは環礁全体を覆うぐらいの巨大な島だった。それが徐々に海面に沈み、高い所の部分だけが残った。そしてパラパラと散在している、現在の水面上の各島の景観になった。典型的な巨大珊瑚礁の形成過程だ。全部が水面下に没した訳ではないけど、各島はとても小さく、だから故に広大な「ウォーターワールド」を想起させてくれる。
 ちなみにこの海域はツバル等と違って、地球温暖化による海面上昇はみられない。あくまで長い年月をかけた、自然界の力によるもの。

 で、映画の方は幾分殺伐としているけど、こちらはもう「青い珊瑚礁」の映画そのもので、この世の楽園を謳歌している。ただこの小さな島にいて、見渡す限りの大海原に囲まれていると、今まで味わった事のないような不思議な感覚に包まれていくのだ。

 限りない海の広がりは、同時に見渡す限りの大空とも言える。360度、ど~んと空の全てが見渡せる。常に貿易風に晒されているので、東からどんどん雲がやってくる。まさに「天気がやってくる」という表現がピッタリだ。大きな雨雲が島の近くを通り過ぎれば雨が降るし、それてくれれば、しばらくは晴れだな、と。

 水は地球にとって「血液」のような存在だ。常に循環し、細部に栄養を行き渡らせ、生命を育む。それをこの島では手に取るように「分かる」のだ。そして目を凝らせば、面白いことに、どこか遠くの方で雨が降っているのが見える。
 もうこれだけで雄大な気分になる。まさに、天空のハイパービジョン! そして徐々に、全てが開かれているこの島の魔法にかかり、心の中までマッサラに漂白されていく・・・。

 そんな、この島を表現するのにとてもいい言葉を見つけた。実は、旅の博覧会でジープ島もブースを出して、初めて知る人に紹介することが多い。そんな時に耳にタコが出来るほど聞かれる言葉があるよね。『え~、こんなに小さいの?』と。
 とにかく外観は並外れて小さい島。初めて写真を見た人は目を丸くする。でも当然そうだろう。自然な感想だ。挙句の果てに、『これだけ? ほんとに、これだけ?』とくる。そんな時に、どう【小さいがゆえに雄大】という「マジックのようなこの島の不思議な魅力」を伝えようかと思案する・・・。そんな時に思いついたイメージがこれだ。

 『ジープ島は尖がった山の頂上に似ている』、と。 山の頂上って色々あるけど、例えば一番雄大なのは槍ヶ岳のように尖がっている所。その頂上の面積は小さいけど、だから故に360度パノラマで全てが見渡せる。アルピニストが最も憧れる光景だ。反対側を見たければ、首を180度ひねるだけでいい。眼下には雲海が広がり、天気がいい時は遥か先の町並みが見下ろせるかもしれない。
 人はそこで初めて「世界を手の平に乗せたような征服感」に包まれるのだ。その光景は限りなく雄大で、そこでは誰も頂上が狭いって思わないよねぇ。

 逆にもし頂上がだだっ広かったら、どうだろう。端っこに行っても眼下に見下ろせるのは180度だけ。振り向いても、岩や樹木や建物などが邪魔して見通しは悪くなる。そこはただ広いというだけで、征服感は沸いてこないだろう。せいぜい人が大勢居られるというぐらいで。逆にガチャガチャと騒がしくなるだけだ。
 その小さな尖がった頂上が、すなわちジープ島なのだ。居られる人数も限られてくるから、同時に静かな開放感も生まれる。この島に一度でも立つと、それが分かると思う。 

 『海も、空も、地球も、ぜ~んぶ自分のもの!』という感覚が。

 しかもこれはイメージだけでなく、前述の事に照らし合わせると、物理的にも地形的にもそう言えるのだ。この環礁内の島々には、それほど高い山はない。せいぜい400mぐらい。となると、シュミレーションとしてかつての地形を再現させるように海面を下ろしていけば、ジープ島はなだらかな裾野を持つ立派な山になり、現在の島はその頂上部分ということになる。頂上がチョコンと海面に出ているだけという。

 どうです? 【小さいがゆえに雄大】という不思議な感じ、分かってもらえましたか?


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Comment
小さいけど雄大、空、海、大地、地球の全てを一気に味わえる、最適な大きさですよね。
ジープ島のビーチに座っているときに仰られているような感覚を味わえたのを思い出しました。
No title
ですよねぇ。これより小さいと、もう小屋も建てられないし、アウト。。これより大きいと、ただ漫然と大きいだけで、全てが薄まっていくんですよねぇ。
もう完璧な大きさかもしれないです☆[゜ー^]
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プロフィール

三輪アキラ

Author:三輪アキラ
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 JEEP島プロデューサーとして、この「究極の癒しの島」を、スタート時から17年の長きに渡ってプロモートし、日本中の人達に紹介している。
 専門は「旅」に関する広告関係を専門に扱うアートディレクター&アドバイザー。企画プランニング、写真撮影、文章、デザインから、印刷&web制作まで、幅広くトータルにクリエイティブのサポートをしている。

 元々、JTB&JRの宣伝を扱う広告代理店に所属していたのだが、独立して(有)ギルマンという広告プロダクションを設立し現在に至る。とにかく旅が好きで、海外旅は120回以上に及ぶ。
 特にダイビングはプロ級。27年以上のキャリアで2000本以上潜り、「海」を特に得意分野としている。

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