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2014. 10. 18  
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 イルカと月。
実は僕の中でこの2つは、微妙な関連性を持っているのだ。

 ジープで満月の日を迎え、夜、キラキラとした月の波光を眺めている時、フッと想い出すのは、映画「グランブルー」のワンシーン。
 全編に「月の光」を感じる映画だけど、特にポスターにもなった、月の波光の中でイルカ達が飛び跳ねているシーン。それは強烈なインパクトを持って「夢の世界へのいざない」を表出している。

 そしてこの島でも、『あのシーンのようにイルカ達がやってきて、月の光と遊んでくれないかな~』と想っているのだ。それはいつ訪れるか分からない夢であっても、そう想うだけで何か心がウキウキし透明になっていく・・・。
 イルカ達にとっても、普段は暗い夜。それが明るい神秘的な光に包まれる満月の夜は、特別な「祝祭の日」に違いない。そんな日に、同じ様に月に魅せられ眺めている人間に対してシンパシーを感じ、体全体で共感の意を表すのではないだろうか。

 そしてこれに虹(月の光で現れるムーンボー)が加わったら何と素敵な事だろう! ただ、虹は残念ながら月の反対側に出るので、「彼らと月と虹」は同じ画面の中に納まる事はできない。でも彼らからは見える。この島を包むように現れる幻想的な虹を。その時彼らは、最大限の喜びを表わすだろう。そして僕らも振り返りながら、共に歓声を上げるのだ!

 もう一つの可能性としては、満月を囲むように現れるハロ(暈)。これは正確には虹ではないけど、時として虹のように見える事がある。これなら、イルカと月と虹が一つの画面に納まる「三重奏」を奏でる事ができる。
 海面にキラキラと美しい月の道が光り輝き、その上をイルカ達が喜びを表わすかのように飛び跳ねる。そのシーンを虹のような丸いハロがシンボリックに包み込む。まさに天然自然の祝祭の光景・・・。

 これらは単なる空想ではなく、条件さえ整えば肉眼でも見れる光景なのだ!!
 凄まじいまでにシュールなシーンになるだろうな。。
 いつの日か、必ず・・・。

◇ ◇ ◇

 その日、我々は富士川丸の近くで、イルカ達がやってくるのをボートの上で待っていた。静かな海面を眺めながら、彼らの鳴き声に耳を澄ます・・・。「別の海域を泳いでいるのかな?」と、その時はちょっと「女神」はほほえんではくれなかった。その後、近くの竹島に上陸してランチをとる事にした。

 その公園のような一角で、現地の子供達が無邪気に遊んでいた。ふっと、その内の一人の少年に目が止まった。そしてそのしぐさに、不思議とイルカと重なるイメージを感じたのだった。 シンプルな生活の中で育まれた天真爛漫さ。まっすぐに前を見つめる好奇心旺盛な眼差し・・・。

 ここトラック環礁では、古くからイルカの事を親しみを込めて「kuu」と呼び、彼らも人間達といい形で共生してきた。いい意味でも悪い意味でも、「世界一のなまけもの?」と言ってもいいこの土地の人間達。もちろん、イルカを捕って食べる事もしてこなかったし、のんびりとその日その日を、まさにイルカのように気軽に暮らしてきた。おそらく、子供の頃から、目の前の海に暮らすイルカ達を眺めながら、海で遊び、イルカ達とも自然に触れ合ってきたのだろう。
 それは、自然の中で暮らす人間とイルカが、ただただお互いを友人のように尊重しながら暮らす事だったに違いない。

 そしてこの土地には、イルカにまつわる様々な伝説が残されている。イルカが遭難した人間を実際に助けたという現実の話から、イルカに乗ってやってきた少女の、まるでオトギ話のようにシュールな話に至るまで。 。
 僕はそんな土地だからこそ、ここでイルカ達と遊ぶ事にファンタジーを感じている。

 そんな想いの中、いつしかその不思議な少年の表情とたたずまいに、「イルカの化身」を仄かに感じ取るのだった・・・。

 そして今回もやっぱり女神はほほえんでくれた。その後、幾度となくイルカ達と遭遇でき、ドルフィンスイムで一緒に遊ぶ事ができた。
 女神がほほえんでくれない時もあるだろう・・・。でもだからこそ、いいんじゃないだろうか。飼われているイルカと違い、この美しい広大な環礁の中を、自由自在に駆け巡っている野性のイルカ達。その「大いなる自由」にこそ憧れを感じるし、僕はそんなイルカ達と遭遇したいから・・・。
 そして、その時に始めて、本当の意味での「野性状態での異種間の心の触れ合い」があると思っている。

 今回イルカ達が島のすぐ近くまで来てくれた。今度こそは、夜、美しい銀色の月の光の中で、イルカ達が『こんにちわ!』って遊びに来てくれる事を願って。そう、あのグランブルーのポスターのワンシーンのように・・・。

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プロフィール

三輪アキラ

Author:三輪アキラ
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 JEEP島プロデューサーとして、この「究極の癒しの島」を、スタート時から17年の長きに渡ってプロモートし、日本中の人達に紹介している。
 専門は「旅」に関する広告関係を専門に扱うアートディレクター&アドバイザー。企画プランニング、写真撮影、文章、デザインから、印刷&web制作まで、幅広くトータルにクリエイティブのサポートをしている。

 元々、JTB&JRの宣伝を扱う広告代理店に所属していたのだが、独立して(有)ギルマンという広告プロダクションを設立し現在に至る。とにかく旅が好きで、海外旅は120回以上に及ぶ。
 特にダイビングはプロ級。27年以上のキャリアで2000本以上潜り、「海」を特に得意分野としている。

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