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2014. 11. 16  
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 もしこの世に「天国」というものがあるとしたら、どんなシーンを思い浮かべるだろうか? おそらくそこは人間がまだ足を踏み入れた事がない聖地のような所。そしてキラキラと美しい光と水に包まれ、生物達が地球上の「全ての恩恵」を受けて静かに暮らしている場所・・・。

 そんな事を思い浮かべる時、僕はいつもキミシマで出会った、とあるシーンが浮かんでくるのだ。

 それはあの日のこと。その日の目的地は、環礁の中ほどにあるフォノヌーク島の先の南の海域だ。まだほとんど誰も行ったことのない未知の海。まさに冒険!

 ワクワクしながらボートで進むと、そこには広大な浅瀬が広がっていた。まるで宝石のアクアマリンが無限に集積し、輝いているかのように・・・。エリア名は「サンド・ヘブン」。もう既に、脳細胞の全てが「アクア」に染まっていく気がする。下を覗くと、3m先のサンゴにも手が届きそうだ。

 スノーケリングに良さそうな根を探す。丁度おあつらえ向きの根を発見! 即刻中へ入って、驚嘆のため息を漏らす。。
 そこは何と表現したらいいのだろう・・・。「完璧なまでに汚れなき世界」と言ったらいいのだろうか。まるで今、地球上に誕生したばかりの赤ん坊のように初々しいサンゴの根。美しい無垢の枝サンゴのカンムリを付け、生命の「ゆりかご」のように様々な生物達を養っている。

 これ以上透明になれないであろう水。キラキラと穏やかに海中を照らす、白昼夢のような陽光。この海域に点々と散らばる一つ一つの根が、それ自体が生命体のように息づいている。

 この光!この色彩!!この生命力!!! この驚愕の小宇宙!!!!
 美しい地球に触れること。ただただ、それだけ。それだけが一番いい・・・。

 クマノミ君が隙間から顔を出した。人間を初めて見たからかな、どことなくキョトンとしている。
 鏡の水面に映る珊瑚の不思議な触感。 そしてそれらが見事に上下対象に映りこむ。現実ではない様な世界。もはやそこは夢の中・・・。まさに、ヘブン!! 天国があるとしたら、こんな感じだろう。

 そしてこの根のポイント名が「ヘブンズ・ゲート」と名づけられたのだった。

◇ ◇ ◇

 何故それほどまでにキミシマにこだわるのか?
 もちろん、ジープ島そのものも掛け値なしに素晴らしい。たぐいまれなる海(ハウスリーフ)、奇蹟のような天空の調べ、ナチュラル・ゴージャスなくつろぎのひととき、それらの全てが特筆に値する。
 ただ、もう25回以上行っている僕にとってのジープ島とは、その先の「遙か彼方」へ向かう為の「居心地のいいベースキャンプ」という見方がとても強い。そしてそれがまた、この島の魅力なのだ。

 例えば山で言えば、ヒマラヤに挑む小さなベースキャンプ地。小川が流れ、美しい花々が咲き乱れているような。そして遥かに見上げる、雪を頂き神秘のベールに包まれた憧れの峰々。そのキャンプ地はすでに日常を離れてはいるのだけど、ヒマラヤ登頂時のような非日常ではなく、その中間に位置する心のオアシス。
 更に 『今日はこれから挑むぞ!』という心地いい緊張に包まれた空気感。そう、それはそっくりそのまま、この「ジープとキミシマの関係」にも当てはまるのではないかと思う。

 そして、ダイビングという、遊びとしての「装置」の匂い。それは潮臭く寡黙で、冒険的で野性味に溢れ、限りなく不良臭くて、いい。僕はその世捨て人的な、「身体性に基盤を置くライブの劇場」をずっとダイブに感じ、のめり込んできたのだから・・・。

 最後に、開高健氏の、とある一節から引用してみよう。

 ・・・こういう瞬間、 澄明であたたかい、キラキラ輝く潮が、澎湃(ほうはい)とさしてきて、 全身にみなぎり、自我が肩からのびのびと揮発していく。
 ハイネは、遊んでいるときだけ男は彼自身になれると、いった。 ニーチェは、男が熱中できるのは遊びと危機の二つだけだと、いった。
 --------------------------------【「オーバ!」アマゾン篇より】

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プロフィール

三輪アキラ

Author:三輪アキラ
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 JEEP島プロデューサーとして、この「究極の癒しの島」を、スタート時から17年の長きに渡ってプロモートし、日本中の人達に紹介している。
 専門は「旅」に関する広告関係を専門に扱うアートディレクター&アドバイザー。企画プランニング、写真撮影、文章、デザインから、印刷&web制作まで、幅広くトータルにクリエイティブのサポートをしている。

 元々、JTB&JRの宣伝を扱う広告代理店に所属していたのだが、独立して(有)ギルマンという広告プロダクションを設立し現在に至る。とにかく旅が好きで、海外旅は120回以上に及ぶ。
 特にダイビングはプロ級。27年以上のキャリアで2000本以上潜り、「海」を特に得意分野としている。

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